小学校低学年の頃、父親に買ってもらった、テンヨーの「8つの手品」でよく遊んでいました。
そして、小学校5年の時に、この衝撃的な内容の本に出会います。
大人向けの本ですが、(写真では良くわかりませんが)ぼろぼろになるまで読みまくりました。
昭和32年初版の「手品と奇術の遊び方」(藤瀬雅夫著・252ページ・¥300)は、漢字ばかりの小さい字で、言葉使いも古くさく、小学生には読みにくい本。
だけど、不思議大好きのぼくには、宝の山でした。
「カップ・アンド・ボール」「カメレオン・ハンカチ」「シカゴの四つ玉」「袋たまご」「棒に通る指輪」「宙に浮く玉」「元に戻るロープ」等、テレビで見るマジックの演じ方が、惜しげもなく公開されていました。その上、マジック・テーブルや秘密の道具の作り方までも。
ただ、難しい熟語や、大人でないと理解しづらい表現が多く、おかげで、おおかた理解するのに時間がかかり3~4年楽しむことができました。
現在では、もっと専門的な本が数多く出版されていますが、これは今でも、大切な大切な本です。