仏壇屋の息子

町の中で育った私は、子供の頃は浜松城(写真)あたりでも、よく遊びました。
「野面積み(のづらづみ)」という石垣に、よく登ったものです。
(今は老朽化して危険ですので、絶対にやめましょう。)

「仏壇屋の息子」は、洋服屋の息子やレストランの息子と違って、
子供にとっては、垢抜けない「ダサい称号」でした。

高度経済成長まっ只中の当時、
登校の際、みせのシャッターを開けると、
歩道に梱包された仏壇が3~5本(仏壇の単位は「本」なんです)放置してあるんです。

メーカーの営業のトラックが置いて行くんですね。
届ける所が多いので、開店前の店には、放置・・・です。
もちろん、注文はしてあったらしいのですが、商品内容や本数は、適当。
とりあえず、間に合う種類、間に合う本数を、置いて行ったらしいです。

作れば、売れる。店に置けば、売れる。
そんな時代だったんですね。
「人類の進歩と調和」の「大阪・万博」のころの話です。

「バブル崩壊」そして「100年に一度の大不況」の今では、考えられません。
時代は、生き物です。


タグ :仏壇浜松城

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